あっせん

「あっせん」と聞くと、「仕事を斡旋する」とか「物件を斡旋する」などという言葉を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。時にはマイナスなイメージもあったり。
私もそうでした。
でも、会社と労働者さんの間でトラブルが起こった場合に用いる解決手段の1つでもあります。 

トラブルを解決する手段、と言って真っ先に浮かぶのは「裁判」だと思います。でも、裁判となると、時間も費用もかかるから、と諦めてしまい釈然としない気持ちのまま過ごさなければいけない、という事もあるでしょう。
そんな時に「あっせん」を使っていただきたいです。「あっせん」というのは、労働者さんと会社との間にあっせん委員という専門家が第三者として入り、両者の言い分を聞いて解決案を出す、というものです。どちらが正しくて、どちらが間違っているのか、という判断をする(つまり白、黒をはっきりつける)場ではありません。直接話し合いをするとお互い感情的になってしまい、うまくいかなくなりがちな話し合いを、第三者に間に入ってもらって、折り合いをつけてもらう(つまり両者歩み寄って和解しましょう、という)為の場です。    

「あっせん」では相手方と顔を合わすことなく話し合いが行われるのでリラックスしてお話できますし、非公開なのでプライバシーも保護されます。また、かかる時間は内容により様々ですが、その日に結論(和解か打ち切りか)が出る1日限りの話し合いですので、早期に解決をはかることができます。

どちらが正しいのか、どちらが間違っているのかの決着をつけたい、という場合には不向きな制度ですが、とにかく会社とのトラブルを早く解決して、気持ちよく新たな1歩を進めていきたい、という方には活用していただきたい制度です。 

                    

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